体外受精の有効性と限界
タイミング法、人工授精法などの方法を何度繰り返しても妊娠に到らず、最後の手段として行う治療法が体外受精です。
その治療を 開始する適応の違いによって施設ごとに妊娠率は異なりますが、全国平均としては以下の通りです。今日では体外受精の機器、培養液などの技術が進み各施設によってそれ程の大差はないと考えられます。受精,妊娠までこぎつけてもその後流産、早産する事で無事出産するまでの確立は下がってしまいます。体外受精の技術はすでに限界近くまでに来ているためこれ以上の妊娠率を望むにはさらに新しい治療法の開発が期待されます。
採卵成功率 90%以上
受精率 70~80%
妊娠率 15~25%
挙児率 10~17%
このデーターはバーチャル不妊クリニックのホームページを作成した
10年前のデーターです。
参考までに
2010年の年齢別の妊娠率のデーターと
2011年のART妊娠率 生産率 流産率のデーターを以下貼りつます。
25歳:40%
30歳:37~38%
35歳:33~34%
40歳:17~18%
45歳:6~7%
やはり35歳を過ぎたあたりから急激に妊娠率が低下していきます。1番はやはり自然妊娠であろうと体外受精であろうと卵子の老化による「質」の低下の問題が大きく作用するようです。
日本産婦人科学会によると年齢別のART(体外受精・顕微授精・凍結胚移植)は37歳くらいから徐々に成績が下がっていきます。ただあくまで妊娠率だけではなく、高齢による流産率も考えなくてはいけません。
年齢別の流産率(日本産婦人科学会より)
25-30歳:10~20%
35歳:22~23%
40歳:33~35%
45歳:50%~60%
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