不妊の原因チェックと検査(男性編)

症状 不妊の原因


Q1射精しない、射精しても量が少ない

逆行性射精(精液が膀胱側に排出される)、無精子症、乏精子症の可能性があります


Q2睾丸(たま)、陰嚢(ふくろ)に引っ張られるような痛みがある

精索静脈瘤の可能性があります


Q3ペニスが十分に勃起しない

インポテンツ(心因性が6割以上、その他、疲労、糖尿病、外傷などによるものがある)の可能性があります


Q4性欲が無い

インポテンツ、前立腺炎などの可能性があります


Q5睾丸が小さい、触れない

染色体異常、停留睾丸などの可能性があります


Q6高熱を出して睾丸のはれや痛みを起こしたことがある、大人になってからおたふく風邪になったことがある

睾丸炎、副睾丸炎による無精子症、乏精子症、精路通過障害などの可能性があります


Q7発熱、排尿時の痛みを起こしたことがある

大腸菌、性病の菌(クラミジア、淋菌)などによる尿道炎、前立腺炎で精路通過障害を起こしている可能性があります


Q8うまく膣の中に射精できない

尿道下裂などの奇形、早漏などの可能性があります


Q9好き嫌いが多い、外食が多い、仕事のストレス、疲労、睡眠不足がある

造精機能障害(乏精子症など)を起こしている可能性があります


Q10飲酒、喫煙が多い

有害物質?による造精機能障害など、これらも肉体に大きなストレスを与えます 


不妊症の検査 男性


検査を受ける男性の方へのアドバイス

産婦人科で行う男性側の検査としては精液検査があります。

これは、自宅でマスターベーションにより採取した精液を容器にとって奥さんの受診時に持ってきてもらい検査します。

男性が病院に来て検査をする事は殆んどありませんが、不妊症の理解を深め夫婦ともに助け合って治療をしようという考えは女性側の不安や焦燥を軽減する上で重要です。


検査の内容

精液検査

精液量、精子数、運動率、奇形率を測定します。

正常精子の基準

精液量 2.0ml以上

 精子濃度 2000万個/ml以上

精子運動率 50%以上

精子奇形率 50%未満

精子の数には変動があり正常男子でも疲労、睡眠不足、運動不足、食事の偏りなどによるビタミン不足などで"妊娠しないレベル"まで精子が減ることがあります