体外受精とは

 自然の妊娠では通常卵巣から一個の卵子が排卵されます。そして卵管の中で精子と出会い受精卵となり、その後子宮の中に移動し着床して成長します。


それと比べて、体外受精という方法はまず卵巣を排卵誘発剤で過排卵刺激(強力な刺激)し複数の卵胞(3~10~20)を作ります。そしてその卵胞に針を刺して中の卵子を体の外へ取り出し(採卵)、培養液の中で精子と混ぜて(媒精)できあがった受精卵を再び子宮の中に戻す方法です。これによって卵管が詰まっている人や精子の少ない場合でも妊娠できる可能性があります。


 しかし、体外受精をすれば絶対に妊娠するというわけではなく一回にかかる金額も高額です。外来での注射や超音波検査、実際の体外受精の料金を合わせると全国の平均でみても一回の治療に40~50万円かかります。妊娠する平均の回数は3回なので平均150万円は覚悟しなくてはいけません。もちろん一回で妊娠する例もありますが、中には何百万円も使ったが妊娠しないという例も出てきます。そのために体外受精は通常のタイミング法や人工授精法で妊娠しない場合の最終手段として行う治療です。


不妊症患者のうち7割は通常のタイミング法や人工授精法で妊娠しますが、残りの3割は腹腔鏡手術や体外受精の方法が必要になります。そして、体外受精を他のどの方法でも妊娠しなかった場合の最終手段として行った場合はお産にまでこぎつけ子を得るのは十数パーセントしかありません。残りの人はもう他に方法がなくこれが現在の医療の限界

となっています。

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